アルミダイキャスト(アルミダイカスト)、亜鉛ダイキャスト(亜鉛ダイカスト)の試作その①(弊社にてバー材を製作する)
2022年07月12日
アルミダイキャスト(例えばADC12)で量産をお考えのお客様でも、試作はA5052等の別の材料で機械加工を行うことがほとんどですが、
試作もADC12で行いたいというお客様もいらっしゃいます。
理由としましては、量産と同じ条件で試験したい、
他の製法(例えば、A6063SE-T5等の押出材)からアルミダイキャスト(アルミダイカスト)に変更する場合に強度を確認したいという場合等です。
試作する方法の一つとして、社内でその形状が加工できるバー材のようなものを作り、機械加工で仕上げるという方法です。
バー材の作り方は、下記の投稿の動画を参照ください(動画は金型に製品がくっついた時のものですが、バー材を作る時も同じようなことをします)。
亜鉛ダイカスト(ダイキャスト)金型に製品が残ってしまった時の対処法①
製造したバー材を機械加工して、ADC12製の製品を試作しました(バー材写真、製品写真はイメージ図になります)。
一例としまして、バー材からADC12製の試作品を製造し、お客様にて強度試験を行って、合格して、量産(金型によるアルミダイキャスト製造)に至りました。
バー材の場合、材質はADC12ですが、本来のダイキャスト製法のような圧力が製品にかかっておりませんが、
この状態で強度試験に合格すれば、量産は圧力をかけて、製造するので、バー材より強度が増します。
この試作のメリットは、簡易型を作らなくて良いので、コストをかけず、ダイキャスト(ダイカスト)と同じ材質で試作できるということです。
デメリットは、金型を使用したダイキャスト(ダイカスト)に比べ、圧力がかからないということです。
亜鉛ダイキャストでも同じようにバー材にての試作は可能です。